MT5詐欺とは、正規の取引プラットフォーム「MetaTrader 5(MT5)」を悪用した詐欺のことです。
MT5は、外為取引(FX)や株式、暗号資産など、様々な金融商品の取引を行うために広く利用されているプラットフォームで、本来は合法的に取引ができるツールです。
しかし、詐欺師はこの信頼性の高いプラットフォームを利用して、あたかも正当な取引を行っているかのように装い、投資家を騙す手口を使います。
MT5自体は詐欺ではなく、詐欺業者がMT5を悪用することで被害が発生します。
このため、投資家は詐欺の見分け方や対処法を理解し、リスクを回避することが重要です。
国民生活センターにおいても近年、出会い系サイトやマッチングアプリ等をきっかけとする投資詐欺に関する相談件数が急増しています。

【出典】:国民生活センター|ロマンス投資詐欺が増加しています!-その出会い、仕組まれていませんか?-
MT5詐欺の主な手口
1.偽ブローカーの存在
詐欺師は、あたかも信頼できるブローカーであるかのように装って取引を勧めます。
しかし、実際にはライセンスを持たない違法なブローカーで、投資家が預けた資金を持ち逃げすることが目的です。正規のブローカーのように見せかけたウェブサイトや、豪華な広告を使って信頼を得ようとします。
2.不正な取引環境の操作
MT5を使用しているように見せかけ、偽のプラットフォームやサーバーを設置するケースもあります。
投資家は本物のMT5アプリを使っているつもりですが、実際には詐欺師が操作できるシステムに接続されており、意図的に損失を出させられたり、価格操作が行われます。
3.高利回りを謳う勧誘
「短期間で高いリターンが得られる」「絶対に安全で儲かる」といった言葉で、投資を勧めます。
詐欺師は魅力的な投資話を持ちかけ、初心者やリスクに敏感な投資家をターゲットにします。
4.初期の小額利益で信頼を得る
最初に小額の投資をさせ、利益を出したように見せかけて投資家の信頼を得ます。
これにより、被害者はさらに大きな金額を投資するようになりますが、最終的に資金が引き出せなくなったり、アカウントが凍結されることがあります。
5.出金拒否や追加資金の要求
投資家が利益を得たときに出金をしようとすると、追加の手数料や税金を払わなければ出金できないと言って、さらにお金を要求します。
しかし、追加の資金を支払っても、出金はされません。
40代男性が500万円を騙し取られた事例
2022年5月、FX投資をかたった詐欺の容疑で詐欺グループのメンバー9人が逮捕されました。
容疑者らは、架空の投資会社を名乗り、被害者から投資金名目で約500万円を騙し取った疑いが持たれています。
調べによると、被害者の男性は、指示されたとおりに海外の証券会社に口座を開設し、運用状況がわかるアプリ(MT5であると思われます。)をインストールしたとのことです。
そのアプリ上では約1,500万円の資金が約2,500万円にまで上がったように見せかけられていたものの、警察からの連絡で被害に気付いた男性が返金を求めたところ、十数万円に暴落していたといいます。
警察の見解では、詐欺グループは実際には運用などせず、投資資金を騙し取ったものとみています。
【出典】:朝日新聞デジタル
詐欺の見分け方
1.ブローカーの信頼性を確認する
取引を行う前に、使用するブローカーが信頼できるかどうかを確認しましょう。
ライセンスや規制当局による監督がされているか、口コミや評判を調べることが重要です。
ライセンス番号を公式の金融規制当局のウェブサイトで確認するのも効果的です。
2.過剰な利益の約束に注意する
「必ず儲かる」「リスクがほとんどない」「高利回り保証」といった勧誘は、詐欺の可能性が高いです。
金融商品の取引には必ずリスクが伴うため、リターンが高すぎる話には十分注意してください。
3.出金がスムーズにできるか確認する
信頼できるブローカーであれば、出金手続きが簡単でスムーズに行われます。
最初に少額の出金を試し、問題がないか確認しましょう。
出金拒否や不自然な遅延がある場合、詐欺の可能性があります。
4.サーバーやプラットフォームの確認
MT5を正規の取引に使う場合、ブローカーが提供するサーバーが公式かどうか確認することが大切です。
偽のサーバーを使った場合、詐欺業者が取引環境を操作している可能性があります。
公式なブローカーが提供する正規のサーバーに接続しているかどうかを確認しましょう。
5.金融ライセンスの確認
多くの国では、金融取引を行うブローカーにはライセンスが必要です。
例えば、日本の場合、金融庁の認可を受けたブローカーであるかどうかを調べることができます。
無登録の業者は違法であり、詐欺の可能性が高いです。
6.突然の勧誘に注意
SNSやメール、電話で突然勧誘してくる業者や個人には注意が必要です。
特に、マッチングアプリやSNSで信頼関係を構築した後に投資話を持ちかけてくるケースも増加しています。
被害に遭った場合の対処法
1.すぐに取引を停止
詐欺だと気づいた場合、すぐに取引を停止し、これ以上の損失を防ぎます。
取引プラットフォームへのアクセスを停止し、ブローカーとの接触を絶ちます。
2.金融機関やカード会社に連絡
もし銀行口座やクレジットカードを使って詐欺に遭った場合、すぐに金融機関やカード会社に連絡し、取引のキャンセルや口座の停止を依頼しましょう。
特に、詐欺業者に口座情報が渡っている場合は速やかに対応が必要です。
法律事務所に依頼するデメリット
多くの法律事務所は「占い詐欺・副業詐欺・情報商材詐欺・出会い系詐欺」等の相談に対して、「相談料は無料」「着手金は0円」をうたっています。
しかし、返金額に応じて「成功報酬」として約30%~40%を弁護士に支払わなければなりません!
A法律事務所:成功報酬100万円まで 回収額の40%(税抜) 100万円以上 回収額の35%(税抜)
B法律事務所:成功報酬は返金額(税込)の40%
C法律事務所:50万円をこえる案件 回収金額の35%(税抜) 50万円以下の案件 回収金額の40%(税抜)
仮にあなたの被害金額が50万円で依頼した場合
請求金額:50万円
返金金額:5割 25万円
弁護士へ支払う成功報酬:10万円
回収額からの報酬割合は、一つの大きな難点です。
特に被害額50万円以下の比較的少額の人にとっては、40%が徴収されてしまうとあまり手元にお金が戻った感覚を得られないかもしれません。
当財団は無料相談・無料解決で対応!
1.まずは無料相談で問い合わせ
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依頼者様から共有いただいた情報や独自の調査で得た証拠をもとに業者への連絡などを行います。
詐欺業者による返金やクレジットカード決済の取り消しなどで依頼者様へ被害金が返金されます。
当財団は、報酬については完全無料!支払いは発生しません!
まとめ
MT5詐欺は、正規の取引プラットフォームであるMT5を悪用した巧妙な詐欺です。
特に、高利回りを約束する不正なブローカーや、偽のプラットフォームを使った詐欺が増えています。
投資を行う際には、信頼できるブローカーを選び、必ずライセンスや評判を確認することが重要です。
また、過度なリターンを強調する勧誘や出金の難しさを感じた場合は、すぐに取引を中止し、専門機関に相談することが被害を防ぐためのカギです。
当財団は、インターネット等による電子媒体から起こり得る犯罪を世の中からなくす為の調査、サイトへの呼掛け及び被害者への救済事業を目的とし、 電子媒体を利用する全国、全世界の利用者へ注意喚起をおこない、安心認証・認定サイトの登録推進事業からネット詐欺をテーマに、想定外の事案を含め様々な取り組みを思案し、ネット詐欺被害者がなくなる社会づくりに寄与する事を目的としています。
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